信頼されるドッグトレーナーになろう!
2016.12.21
ドッグトレーナーとして仕事をして行くうえで、「信頼されるドッグトレーナー」であることはとても大切なことです。
トレーナーになる道は皆様々です。
国家資格がある訳ではないので、独学で学びトレーナーの仕事をする人もいるでしょう。
専門学校やスクールでドッグトレーニングの知識、技術を学びトレーナーとなる人も多くいます。
又、訓練所に入所し修行というかたちでJKCの公認訓練資格を取得しトレーナーとなる道もあります。
海外を見ると、英国、アメリカ等のドッグトレーナーのほとんどは、地域の主たるドッグトレーナーにほぼ無償で、インターシップの様な形でお手伝いをさせてもらいながらトレーニングの技術を学びトレーナーとなったのです。
その後、英国ではAPDT、AADTを始め、幾つかの訓練士の協会があり、希望者はそこのメンバーになる為の資格テストを受け、トレーナーとして、一定の基準以上の技量があるかどうかをチェックされ、合格すればメンバーになれます。このメンバー資格がイコール訓練資格と言えます。
APDTの試験には、「指導歴があるか」について聞かれるチェック項目があります。
これは、子育て経験、会社の役職、学級委員、何かの会の役員等、責任を持って、人をまとめたり、指導する立場を経験した事があるかを問うているのです。
トレーナーは犬を教育し指導する立場にあります。
飼い主さんにも教えます。
ですから英国ではドッグトレーナーに最も適しているのは、
”子育て経験のある30代以上の女性”と言われています。
勿論それは理論上のことで、男女、年齢を問はず様々な方がいて、活躍しています。
しかし英国でもトレーナーに必要な事は、技術、知識の習得だけでなく、トレーナーとして信頼を得るためには、責任感、指導力、相手(飼い主)に理解して貰えるような会話力を身につけるべきだと言っています。
ドイツやベルギー等の英国以外のヨーロッパのドッグトレーナーは殆どの人が他に職業を持っていて、日本の多くのトレーナーのように、ドッグトレーニングだけを専門に仕事としている人はほぼいません。
資格も特にありません。
自分の犬をトレーニングしたい時、又トレーナーになりたい時は、WUSV やFCI等のドッグスポーツで活躍したドッグトレーナーの主催するクラブに集まり指導を受けます。
そして国内選考会に出場し活躍するようになると、トレーナーとして指導出来る立場になります。
通常トレーニングを基礎から始めて、約8年位の長きに渡りクラブに属し学ぶのですから、指導するトレーナーとしては、生徒と良好な信頼関係を築く必要があります。
その上でこそしっかりとした指導力が発揮出来るのです。
このように日本でも欧米でも、ドッグトレーナー達は資格のあるなしに関わらず、「信頼されるドッグトレーナー」になるには、先ずは「お客様の要望にしっかりと答えられる知識、技術」を持つべきです。
お客様にきちんと説明出来るだけの「会話力」も必要です。
当たり前のように思える事ですが、そのような基本的な事が出来て初めて、「信頼されるトレーナー」となるのではないでしょうか。