リン先生4月のブログ
2017.04.26
今回は、前回のリン先生のブログで出席予定と仰っていたカンファレンスについての話です。
リン先生4月のブログ
カンファレンスはとても素晴らしかったです、そして私は犬の脳の働きを理解しようという情熱に溢れていました。
私達はEMRA(問題行動の査定方法)と ESTA(問題行動の治療方法)について学び、討論しました。
これらのメソッドは私がずっと使用していたものです。
でも、人間のみならず動物の脳の働きについての発見は常に更新されるものです。
ですから行動学者やトレーナーは常にそのような進歩に対応するのはとても重要なことです。
私は犬の問題行動をチェックするとき、犬がどんな感情でいつ起こすのかを調べるだけでなく、普段の生活ではどのようなのかも調べます。
犬の飼い主は問題行動をやめさせようと様々な試みを行いますが、問題行動は一向に消えない、私には飼い主の行うそれらの方法がかえって問題行動を強化しているように思えるのです。
むしろ、例えば遊んであげたりグルーミングしてあげたりという愛犬へのケアーが足りていないのではないでしょうか、そしてワンちゃん達の狩猟、追跡、穴掘りなどの自然な本能を満足させてあげていないようにも思うのです。
週末を討論したり学んだりして、なんと天蓋付きのベッドまであるような素晴らしいところで過ごしました。
私は行動学とトレーニング、その両方を行う私の仕事を本当に楽しんでいます。
あなたがきっと興味を持ってくださると思い、私の行動学の仕事の断片をお話ししました。
明日私達はアジリティーのワークショップを行います、そして月曜からはアジリティーのクラスで大忙しです。
− APRIL’S BLOG −
The Conference was extremely good and added to my passion of understanding how the dog’s brain works.
We learnt and discussed the EMRA (Emotional, Mood and Reinforcement Assessment) approach to the assessment of behaviour problems and ESTA (Emotional Systems Therapeutic Application) in the treatment of behaviour problems. This is a method I have been using for a period of time. However new discoveries are always being made of not how the human brain works but also that of an animal so it is important that as a behaviourist and trainer I continue to keep up to date.
When looking at a behaviour problem I make an assessment of not only how the dog feels and the time he is carrying out the behaviour but also their mood state generally in their daily lives. I also look at the reinforcements, external and internal which are maintaining the behaviour problem even though the owner has made varied attempts to get rid of them.
Quite often in the dog’s daily routine there is insufficient care of the dog such as playing and grooming them and allowing them to fulfil their natural instincts such as hunting, chasing, digging etc.
It was a beautiful place to spend the weekend discussing and studying and I was very lucky to sleep in an old fashioned four poster bed!!
I really enjoy my work, both the behaviour and the training aspect of it. I will send you snippets of some of my behaviour work as I am sure you will find it interesting.
Tomorrow we are holding a workshop for agility and then from Monday onwards we are busy busy with agility classes.
ヒラリーが罹った「子宮蓄膿症」という病気
2017.04.13
13歳になるピットブルのヒラリーは、前回お話ししたように、スタッフをはじめ皆んなに可愛がられ
元気に毎日を送っていました。
ところが先月末、あんなに食いしん坊で病気ひとつしたことの無いヒラリーが、ご飯も食べずさらには
嘔吐をし、ぐったりしているというのです。
スタッフから報告を聞き、まずは内臓に腫瘍でも出来てしまったのかと心配でした。
しかし症状をよくよく聞いてみると、思い当たる病名が浮かんできました。
それは「子宮蓄膿症」、まさにその症状がヒラリーの症状とぴったりだったのです。
出産経験のない雌犬が5歳を過ぎた頃から高齢になるとかかる病気なのです。
但しこの病気は、手遅れにならなければ充分治療が出来、回復出来る病気なのです。
「子宮蓄膿症」とは子宮内部に膿が溜まってしまう病気です。
x線検査やエコー検査、尿検査、血液検査などで診断を行い、治療は、膿の溜まった子宮を取ってしまう
外科的な手術が一般的だそうです。
ヒラリーは早めに気付いてあげることが出来たので、手術をして4日で退院、その後今ではすっかり回復し
元気に過ごしています。
ではどんな症状がヒラリーに起きたのかをお話ししましょう。
普段よりも沢山の水を飲む
陰部から沢山のおりものが出る、時間の経過とともに血の混じったものになる
食欲がなくなり、ぐったりする
嘔吐
以上がヒラリーに出た症状です。
あなたのワンちゃんが出産経験が無く、高齢になってきたらこんな病気にも気を付けてくださいね。
皆んなに愛される、チョットこわ可愛いピットブルのヒラリーちゃん
2017.04.07
私のスクールでは多くのワンちゃん達を飼っています。
どのワンちゃんもスタッフが担当を決めて可愛がって飼育し、トレーニングをしています。
ですから、スタッフがスクールを離れる時、担当だったワンちゃんを連れて行くことが多いのです。
やはり愛情を持って長く一緒にいたので、離れ難いのでしょう。
スクールのワンちゃん達は鎌倉校の広いグラウンドを走り回ったり、近くの山へ散歩に連れて行ってもらったりと、伸び伸び健康的に育っていますから病気になることも少ないです。
そんなスクールのワンちゃんの一頭にピットブルのヒラリーがいます。
ヒラリーは2004年3月23日生まれの13歳で、人間で言えば70歳くらいです。
犬種はアメリカンピットブルテリア、大型犬としては長生きな方でしょう。
ピットブルと言えば、あまり一般的には馴染みのない犬と言えるかもしれません。
怖いイメージがある方がほとんどで、ペットとして飼う方も少ないでしょう。
でも、うちのヒラリーは違います。
強面の顔に似合わず、性格がとても温厚なのです。
幼い頃ヒラリーもピットブルとは言え、他のワンちゃん同様に本当に可愛いかったです。
でも可愛いさに負け、他の犬と同じようには扱うことはしませんでした。
もしその犬種の特性がそのままなら、支配性の強い犬に育ってしまうからです。
私のヒラリーへの目標は、ピットといえどもフレンドリーで温厚なペットドッグを目指していたのです。
人にも犬にもフレンドリーな犬にするため、犬、猫問わず一緒に過ごさせ、攻撃性をなくす環境づくりを心掛けました。
そして深い愛情と適切な生活スタイルを心掛けるようにして、誰からも愛される良い子に育ちました。
勿論、顔は少々強面ですが、人、犬共に皆んなヒラリーが大好きです。
次回はそんなヒラリーがかかった病気についてお話しします。
これはピットブルだけでなく、どの犬種の犬にも起こりうる病気だからです。