英国で人気の  “スカリー ” を知ってますか?

2017.02.21

英国で、アウトドアライフ好きなら、誰でも知っている雑誌に「カントリーライフ」というのがあります。
特に犬の雑誌というわけではないのですが、その記事に良く特集されているのが、スカリーです。
スカリーは以前に書いた私のブログ (http://wp.me/p7Q90G-2J) で、素敵な写真と共に内容について説明していますので是非ご覧いただきたいと思います。

簡単に言うなら、ガンドッグとスカリーの違いは、獲物がダミーであるかないかということです。
スカリーの獲物はフェイク、それに対しガンドッグは捕獲する獲物は本物の野生の動物や鳥です。
勿論ガンドッグのトレーニング時はダミーを利用しますが。

スカリーに参加するのは、郊外で行われるので、郊外で生活している方や別荘を郊外に持っている方が多いようです。
都市に住む方は参加したくてもトレーニングに思うように参加できないからなのでしょう。

スカリーは森の中、丘陵地のアップダウン、湖、川、ブッシュ等、英国の自然を思い切り利用したものです。
ダミーはエアーガンで、かなり遠くへ飛ばされます。
犬達はそんな自然の中を遠く飛ばされたダミーを探して、あちこち走りまわるのです。
犬には狩猟本能があり、ダミーではあっても獲物を探し回るという行為が大好きなのです。
飼い主は犬と共に野山や森を超え獲物を探し回り、ついに犬はダミーを見つけ出し捕獲し、意気揚々として飼い主の元へくわえてもどります。
ほらどうですか僕の腕前は?
誇らしそうな犬の様子
飼い主は自分の犬を褒め、犬は達成感を味わう。
犬と共に自然を満喫する、スカリーの醍醐味なのです。

犬種はガンドッグの場合にはポインターやセッターが中心ですが、スカリーはリトリバー犬種が多いのです。
でも最近はワーキングコッカスパニエルが主流となっています。
今や、スカリーの競技会ではこのワーキングコッカスパニエルの活躍が俄然目立ち、ラブやゴールデンを凌ぐ勢いです。
又、湖や川が入る競技では、ラブやゴールデンの出番は少なく、会場の犬がフラットコートリトリバーばかりとなることも多く、フラットのブラックカラーの一色となってしまうこともあります。
フラットの得意分野は泳ぎだということを再確認させられます。

兎に角このスカリーを見て一番感じたのは、いかに英国の犬達が犬本来の欲求を満足させながら、たくましくそして自然を満喫しながら生活出来る環境に生きているかと言う事です。
そして驚きと羨ましさを覚えました。
   
スカリーの出来る英国のこの環境は、日本ではなかなか得ることができません。
日本ではまだまだ犬に許可されている場所は少なく、スカリーの醍醐味を味わえる環境は、犬と犬を愛する飼い主の皆様に開かれていないのです。
ぜひ日本にもこの様な場所が出来ることを期待してやみません。

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アワーウェイドッグトレーナーズアカデミー
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