ヒラリーが罹った「子宮蓄膿症」という病気

2017.04.13

13歳になるピットブルのヒラリーは、前回お話ししたように、スタッフをはじめ皆んなに可愛がられ
元気に毎日を送っていました。

ところが先月末、あんなに食いしん坊で病気ひとつしたことの無いヒラリーが、ご飯も食べずさらには
嘔吐をし、ぐったりしているというのです。

スタッフから報告を聞き、まずは内臓に腫瘍でも出来てしまったのかと心配でした。
しかし症状をよくよく聞いてみると、思い当たる病名が浮かんできました。

それは「子宮蓄膿症」、まさにその症状がヒラリーの症状とぴったりだったのです。
出産経験のない雌犬が5歳を過ぎた頃から高齢になるとかかる病気なのです。
但しこの病気は、手遅れにならなければ充分治療が出来、回復出来る病気なのです。
「子宮蓄膿症」とは子宮内部に膿が溜まってしまう病気です。
x線検査やエコー検査、尿検査、血液検査などで診断を行い、治療は、膿の溜まった子宮を取ってしまう
外科的な手術が一般的だそうです。

ヒラリーは早めに気付いてあげることが出来たので、手術をして4日で退院、その後今ではすっかり回復し
元気に過ごしています。

ではどんな症状がヒラリーに起きたのかをお話ししましょう。

普段よりも沢山の水を飲む
陰部から沢山のおりものが出る、時間の経過とともに血の混じったものになる
食欲がなくなり、ぐったりする
嘔吐

以上がヒラリーに出た症状です。
あなたのワンちゃんが出産経験が無く、高齢になってきたらこんな病気にも気を付けてくださいね。

皆んなに愛される、チョットこわ可愛いピットブルのヒラリーちゃん

2017.04.07

私のスクールでは多くのワンちゃん達を飼っています。
どのワンちゃんもスタッフが担当を決めて可愛がって飼育し、トレーニングをしています。
ですから、スタッフがスクールを離れる時、担当だったワンちゃんを連れて行くことが多いのです。
やはり愛情を持って長く一緒にいたので、離れ難いのでしょう。

スクールのワンちゃん達は鎌倉校の広いグラウンドを走り回ったり、近くの山へ散歩に連れて行ってもらったりと、伸び伸び健康的に育っていますから病気になることも少ないです。

そんなスクールのワンちゃんの一頭にピットブルのヒラリーがいます。


ヒラリーは2004年3月23日生まれの13歳で、人間で言えば70歳くらいです。
犬種はアメリカンピットブルテリア、大型犬としては長生きな方でしょう。
ピットブルと言えば、あまり一般的には馴染みのない犬と言えるかもしれません。
怖いイメージがある方がほとんどで、ペットとして飼う方も少ないでしょう。

でも、うちのヒラリーは違います。
強面の顔に似合わず、性格がとても温厚なのです。
幼い頃ヒラリーもピットブルとは言え、他のワンちゃん同様に本当に可愛いかったです。
でも可愛いさに負け、他の犬と同じようには扱うことはしませんでした。
もしその犬種の特性がそのままなら、支配性の強い犬に育ってしまうからです。
私のヒラリーへの目標は、ピットといえどもフレンドリーで温厚なペットドッグを目指していたのです。
人にも犬にもフレンドリーな犬にするため、犬、猫問わず一緒に過ごさせ、攻撃性をなくす環境づくりを心掛けました。
そして深い愛情と適切な生活スタイルを心掛けるようにして、誰からも愛される良い子に育ちました。
勿論、顔は少々強面ですが、人、犬共に皆んなヒラリーが大好きです。

次回はそんなヒラリーがかかった病気についてお話しします。
これはピットブルだけでなく、どの犬種の犬にも起こりうる病気だからです。

英国の夏はゲームフェアで決まり‼︎     Vol 3

2017.03.14

ゲームフェアって、いつ何処でやってるの?

多くの方が訪れ、様々なゲームや沢山の出店を見るだけでなく、色々な種類のワンちゃん達を眺めるだけでも楽しいゲームフェア、英国旅行の合間に是非行ってみたいと思われた方もいらっしゃるでしょう。
ゲームフェアの情報はネットに出ています。
夏場には、英国のあちこちでやっているはずですから、” gamefair dog England 等 ” で検索してみてください。

さて、前回の質問の答えについてお話ししましょう。
” オールブリード・リトリーブ競争 ” 、この結果の行方についてでしたね!
まずはこのゲームのルールをご説明します。

ゲームにはどんな犬種でも出場できます。10~15頭位で行われる事が多い様です。
会場は整地と不整地の2カ所に分かれて、其々行われます。
どちらの会場でもボールの様なダミーをエアガンで遠くに飛ばし、そのエアガンの音と共に犬達がダミーを追って走り出します。
ダミーの落下地点は目視不可能なほど遠くです。
ガンの音と共に猛ダッシュで走り出した犬達は、獲物めがけて突進します。
その目視不可能な程遠くへ飛ばされたダミーを、競り勝ちして奪い取り、くわえて飼い主の元に持って帰ってくるまでを競う競技です。
この競技は、走るスピードとダミーを奪うテクニック、さらにそのダミーをくわえて戻って来る力との総合力で評価されます。

私が見た時も整地でのゲームに、ラブラドール、ゴールデン、シェパード等多くの犬が参加していました。
まず、50~60m迄は、ほぼ大差なく、どの犬種も一団となりほぼ固まりで突っ込んで行きました。
目視できなくなってしまうと、残念ながらどんな状況かは分かりません。
しかし自信満々の表情で獲物をくわえて戻って来たのはボーダーコリーでした。
ボーダーコリーの優勝です。

この競技が始まる前に、ドッグトレーナー達に 「 優勝はどの犬種だと思う?」と尋ねると、いつも当たり前の様に 「 ボーダーコリー 」という返事が返ってきました。
ボーダーコリーにはどの犬種もかなわないのでしょうか。

不整地の競技に移りましょう。
此方のゲームにも多くの犬種が出場していました。
岩場あり、丘陵地ありの地面がデコボコな所での競技です。
ここで求められるのは ” 肉体のバランス ” です。
最後の最後までは、ダミーの奪戦を見ることは出来ませんでしたが、途中のダミーの奪い合いは、なんとも壮烈なもでした。
こんな足元が不安定な悪条件の元での競技では、最後は一体どの犬種が優勝するのか誰も皆目見当がつきません。

優勝は誰?
その答えは、コッカスパニエル!
それはワーキングコッカスパニエルでした。
彼等はフィールドトライアルの為の技量を持って生まれてきているのですから、不整地でのゲームはお得意なのでしょう。

但し、ジャックラッセルも負けてはいません。
以前見た同様のゲームでの勝ちはジャックラッセルでした。

私がお話ししたゲームの他にも様々なゲームが行われるゲームフェア、犬好きならたまらない程盛り沢山な楽しいフェアです。   

夏の英国のお楽しみ、ゲームフェアに、是非一度出掛けてみてください。
そしてフェアの面白さ、その規模を体感して下さい。

私のブログで取り上げて欲しい ” 犬に関する話題 ” があったら是非お知らせください。
出来るだけお応えしていきたいと思います。

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