“引っ張りっこ”で犬と遊ぼう!
2016.12.27
これからの時期、年末年始に休暇のある方も多くいらっしゃると思います。
そんな時いつものお散歩に加え、あなたの愛犬と遊んでみてはいかがですか?
ワンちゃんには本来狩猟本能が備わっていることは、皆様良くご存知だと思います。
そんなワンちゃんの狩猟本能を満足させる簡単な遊びがあります。
それは “引っ張りっこ” 、ワンちゃん達の最も好きな遊びです。
犬は狩りをして得た獲物を、自慢そうにくわえて振り回す時、こたえられないほどの刺激を感じています。
“引っ張りっこ” はこの習性を利用した遊びで、犬にとって一番刺激のある特別なご褒美になるのです。
早速 “引っ張りっこ ” の上手なやり方を説明をしましょう。
まず引っ張りあうもの、例えば、布切れ、タオル等家にあるものでよいのですが、口を傷つけない様な柔らかめの物を用意します。
年齢が若い犬程柔らかめの物にしましょう。
でも、あまりにも直ぐ破けてしまう布も面白くないでしょうね。
後は、用意した布を貴方とワンちゃんで、綱引きの要領で引っ張り合うだけ。
でもここにチョとしたコツがあります。
引っ張り合う時、ワンちゃんが自信なげだったりまたは、楽しくするために、時々少し負けてあげましょう。
貴方が引きを緩めてあげ、ワンちゃんの引きが強くなったら、すかさず褒めてあげましょう。「 凄いね〜」などと言われて褒められると、ワンちゃんもますます楽しくなって熱中してきます。
この遊びで、気を付ける点は、貴方が常にリーダーになって遊びをリードして行かなければならない事です。
犬が興奮し過ぎて収拾が付かなくなり犬が主導権を握ってしまったら、貴方の負けです。
始めるのも終わりにするのも、貴方が決めなければなりません。
そして最後は、あなたが勝って、この遊びを終わりにします。
楽しく遊んだ後は、引っ張りっこに使った布は、犬が届かないところに置きましょう。
もしその辺に置きっぱなしにして、犬がそれを拾ったら、犬は自分が勝ったと思い込んでしまい、さらに自分をリーダーだと勘違いしてしまうかも知れません。
その辺をよくコントロールしながら遊べれば、この “引っ張りっこ” は犬のストレス解消に大いに役立ちます。
また、貴方と犬の絆も深めてくれますし、貴方をリーダーだと再確認するでしょう。
是非試してください。
信頼されるドッグトレーナーになろう!
2016.12.21
ドッグトレーナーとして仕事をして行くうえで、「信頼されるドッグトレーナー」であることはとても大切なことです。
トレーナーになる道は皆様々です。
国家資格がある訳ではないので、独学で学びトレーナーの仕事をする人もいるでしょう。
専門学校やスクールでドッグトレーニングの知識、技術を学びトレーナーとなる人も多くいます。
又、訓練所に入所し修行というかたちでJKCの公認訓練資格を取得しトレーナーとなる道もあります。
海外を見ると、英国、アメリカ等のドッグトレーナーのほとんどは、地域の主たるドッグトレーナーにほぼ無償で、インターシップの様な形でお手伝いをさせてもらいながらトレーニングの技術を学びトレーナーとなったのです。
その後、英国ではAPDT、AADTを始め、幾つかの訓練士の協会があり、希望者はそこのメンバーになる為の資格テストを受け、トレーナーとして、一定の基準以上の技量があるかどうかをチェックされ、合格すればメンバーになれます。このメンバー資格がイコール訓練資格と言えます。
APDTの試験には、「指導歴があるか」について聞かれるチェック項目があります。
これは、子育て経験、会社の役職、学級委員、何かの会の役員等、責任を持って、人をまとめたり、指導する立場を経験した事があるかを問うているのです。
トレーナーは犬を教育し指導する立場にあります。
飼い主さんにも教えます。
ですから英国ではドッグトレーナーに最も適しているのは、
”子育て経験のある30代以上の女性”と言われています。
勿論それは理論上のことで、男女、年齢を問はず様々な方がいて、活躍しています。
しかし英国でもトレーナーに必要な事は、技術、知識の習得だけでなく、トレーナーとして信頼を得るためには、責任感、指導力、相手(飼い主)に理解して貰えるような会話力を身につけるべきだと言っています。
ドイツやベルギー等の英国以外のヨーロッパのドッグトレーナーは殆どの人が他に職業を持っていて、日本の多くのトレーナーのように、ドッグトレーニングだけを専門に仕事としている人はほぼいません。
資格も特にありません。
自分の犬をトレーニングしたい時、又トレーナーになりたい時は、WUSV やFCI等のドッグスポーツで活躍したドッグトレーナーの主催するクラブに集まり指導を受けます。
そして国内選考会に出場し活躍するようになると、トレーナーとして指導出来る立場になります。
通常トレーニングを基礎から始めて、約8年位の長きに渡りクラブに属し学ぶのですから、指導するトレーナーとしては、生徒と良好な信頼関係を築く必要があります。
その上でこそしっかりとした指導力が発揮出来るのです。
このように日本でも欧米でも、ドッグトレーナー達は資格のあるなしに関わらず、「信頼されるドッグトレーナー」になるには、先ずは「お客様の要望にしっかりと答えられる知識、技術」を持つべきです。
お客様にきちんと説明出来るだけの「会話力」も必要です。
当たり前のように思える事ですが、そのような基本的な事が出来て初めて、「信頼されるトレーナー」となるのではないでしょうか。
ドッグトレーナーの資格について
2016.12.13
ドッグトレーナーを目指す人にとって、資格は気になるものです。
日本においては、ドッグトレーナーの資格は国家資格ではありません。
しかし、以下の三つの社団法人が発給しているドッグトレーナーの資格は国家資格に準ずるものと考えられます。
皆様もよくご存知のジャパンケネルクラブ(JKC)、
ジャーマンシェパードのみを対象としている日本シェパード犬登
録協会(JSV)
7犬種のみを対象としている日本警察犬協会(NPD)
以上3つの社団法人のドッグトレーナー資格です。
それぞれ歴史と伝統がある団体で、ドッグトレーナーの認定資格発給も半世紀以上の実績があります。
それに対し、現在では民間の団体により独自の基準に基づいたトレーナー資格を発給している所も多くあります。
専門学校が発給する資格もこれらと同じように、各学校の基準に基づいた独自のもので、先に述べた3つの社団法人のものとは異なります。
ここで、 皆様に聞かれることの多い3つの社団法人の公認資格を取得する方法を簡単にご説明いたします。
先ずは、それぞれ3団体に属する公認または非公認の訓練所に入所し、知識、技術を約5年間学び、公認訓練資格試験に臨むというのが一般的です。
公認資格の内容は、初等(パピー)訓練から高等訓練まで幅広く多義にわたるもので、それぞれが一定の基準を満たしていなければならなりません。
さらにJKC、JSV ともに資格の中にも等級があり、上級になる程、実技、筆記試験ともに難度が上がります。
特に実技では訓練実績頭数が定められ、例えばJKCは3回以上の競技会出場が義務付けられています。
とにかく資格を得る為には、相当の訓練実績をあげなければならず、ほぼ犬漬けの生活でようやく試験に臨めます。しかし先の3団体に直接受験を申し込むことはできません。
JKC で言うなら、訓練士協議会の承認を得る必要があるのです。全国のブロックごとにある訓練士の代表で構成されている訓練士協議会が受験の窓口になっているのを知らずに、直にJKCに申し込めると思ってしまう方がいらっしゃいます。この点がよく誤解されるところです。
先ずは公認訓練の所長の推薦を得、更にブロック長の承認を得て初めて受験が出来、合格すれば晴れて公認訓練士となれるのです。
私もこのようにして、JKCの訓練範士とJSVの訓練士資格を得ました。
これに対し、民間の団体で発給されている資格は、ペットドッグに特化しているものが多く、短期で学び取得出来きるというものが殆どで、その指導内容も発給基準も独自で様々です。
私が校長を務めるアワーウエイも民間団体ですから、独自の基準で指導し資格発給を行っていますが、学科実技ともに他とは一線を画していると自負しております。アワーウエイでは、私が基礎から高騰訓練まで学び、得たものの中から本当に必要で重要なポイントのみを抜粋し提供し、技術面での指導も行っています。
短期とは言え、実践で本当に使える本物に裏打ちされた知識技術を学んでこそドッグトレーナーの資格を得たと言えるのではないでしょうか。
以上ドッグトレーナーの資格についてお話ししました。