英国式ドッグトレーニング

2016.12.12

英国式ドッグトレーニングって、日本で一般的に行われているトレーニングと、どこが違うんですか?
「スワレ」や「フセ」って英国式ではどうやるんですか?
こんな質問をよく受けます。

そこで、今回は英国式ドッグトレーニングについてお話しします。
でもその前に、なぜ私がペットドッグのトレーニングなら、英国式が一番と思う様になったのか?から始めましょう。

私の犬好きの原点は、父の飼っていたシェパードにあります。
幼い頃からシェパードが身近かにいたから、今もってシェパードは大好きです。
私が最初に本格的にドッグトレーニングを学んだのは日本ですが、その後ドイツやアメリカでドッグトレーニングを学びました。
シェパードだけでなく、ドーベルマンやロッドワイラーなど屈強な犬達との訓練が中心で、ガードドッグ又は高等訓練という、犬も人も集中を要する高度な訓練を犬達と一緒に楽しむというものでした。

そんななか、従兄の住む英国を訪問した折、英国のドッグトレーニングの様子を見る機会がありました。
夕食後の7時、様々な人々が教会に集まり、教会の集会所のなかで
しつけ教室が始まったのです。

当時は、アメリカでもしつけ教室は屋外というのが当然の時代に、なんと教会のなかで行われるという事に、強い衝撃を受けました。
犬の躾がこんなにも地域の中で重要視され、躾の大切さを理解されているのかとの思いからです。
さらに英国の著名なドッグトレーナーのトレーニングの仕方や、一般家庭で飼われている犬の様子に、英国の犬との生活を垣間見ることが出来、すっかり英国式ドッグトレーニングの虜になってしまったのです。

かつて日本では、外に小屋をあてがい鎖に繋いで飼うのが犬の一般的な飼い方でした。
トレーニングと言えば、余裕のある人が、犬を4カ月から半年訓練所に預けプロに一任するというのが殆どでした。

私が渡英した当時、ようやく日本でも犬を家庭内で飼う人々が増えて来ましたが、躾までとはいかない時代でした。
そんな折に見た英国での光景が、私に英国式ペットドッグトレーニングを日本にも広めようと思わせたきっかけとなったのです。
家庭犬の躾がこの様に普通の人々の間で大切なことだと認識され、犬が家族の一員として家庭の中で飼われ、外出時にも安心して連れ出せるようにしっかりとマナーを身に付けさせる。
それも、犬に無理強いするのでなく、犬に考えさせながらマナーを学んでもらう、これが英国式トレーニングの真髄でしょう。

さて、ここで最初に書いた質問の答えに行きましょう。
英国式ドッグトレーニングの「スワレ」や「フセ」が一般的な日本のやり方と違うと言うのではなく、犬の躾に対する考え方に特徴があるのです。
それは犬の躾において、英国式で最も大切とされているのは、落ち着いた、穏やかな犬になってもらうこと。
元気のない犬というのではありません。

遊ぶ時には元気いっぱい、でもいったん室内や公共の場ではしっかりマナーが守れる犬という意味です。
これが英国の犬の姿であり、私の目指す英国式ドッグトレーニングの基本なのです。

機会があったら、是非アワーウエイの英国式ドッグトレーニングツアーに参加して下さい。実際に英国の家庭で飼われている犬達、そして飼い主さん達と一緒に基本トレーニングやガンドッグ、アジリティーを体験出来ます。日本のワンちゃん達の様にやんちゃな子もいれば大人しい子もいます。でも飼い主さん達は皆トレーニングの必要性を感じ長くトレーニングに通い、わんちゃん達と一緒にトレーニングを楽しんでいる、そんな姿を見ることができるでしょう。


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英国視察研修⑤~アジリティ&ガンドッグの犬舎~

2015.11.04

5回に渡ってご紹介してきた英国視察レポートは今回をもってラストとなります お写真を通して少しでも本場の雰囲気をお伝え出来ていれば幸いです!

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OurWayDogTrainingの外にはこんな看板が置いてあります
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こちらはアジリティの様子です!
広い敷地でのアジリティは飼い主さんもわんちゃんもリフレッシュできますね
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▲リン・バーバー先生と校長先生です
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▲同行した生徒さんともご一緒に
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アジリティの後はガンドッグの犬舎を見学させて頂きました。
皆、専門のトレーニングを受けています。
その数と迫力には終始圧倒されました
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今後も英国の情報が入りましたらお伝えしていければと思います

英国視察研修④~バタシードッグパークでの出会い~

2015.11.03

イギリスの町中に、このような施設があります
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Battersea Dogs & Cats Home

今や世界各地で理想的な動物保護施設のモデルとされている犬猫保護施設です。
野良犬、迷い犬、飼い主と住めなくなった犬猫を新たな飼い主が見つかるまで保護する一時預かり場所です。

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イギリスでは「健康な犬猫は処分しない」をポリシーにしており、
バタシー・ホームのほとんどの犬が一ヶ月以内に貰われていくんです 日本の保護センターもそうなることを祈るばかりです。

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この施設はほとんどボランティアの方々によって運営されています。
そのボランティアとして働くことも狭き門だとか・・・。

そんなホームの横にあるバタシードッグパークで素敵な光景を目にしました
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広々とした公園に学生でしょうか、若い女の子二人がそれぞれのわんちゃんを連れてやってきました。

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一匹はグレートデン、一匹はチワワ!
そのサイズが大きく違う二匹のワンちゃんが喧嘩もせず
楽しそうに走り回っているのはとても微笑ましい光景でした
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ただ遊ぶだけではなく、うまくコントロールしているのです きっちりとトレーニングも入っています。
これには驚きました。
犬のトレーニングが特別なものではなく生活の一部として浸透している証拠ですね
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人にとっても犬にとっても過ごしやすい関係性が築きあげられていることがとても感じられました

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