英国犬のいる街角風景
2017.01.09
2017年、明けましておめでとうございます。
年明けですから少しリラックスしたブログでスタートしましょう。
という事で、今回は英国で見かけた私の心に残ったワンちゃんのエピソードをお話しいたします。
パブで飲んでいるご主人をドアの外でおとなしく待っているブル君
電車のホームにノーリードのボーダーコリー3頭、飼い主の老婦人は犬達を気にする事もなく新聞を読んでいる。
電車が来ると当たり前の様に夫人のそばに近寄り、夫人と一緒にスーと電車に乗り込んで行くボーダーコリー達
店先でウロウロしている果物屋のシェパード。向こうから視力に障害のある方が盲導犬を連れてやってくる。
どうなる事かと心配して見ていると、まるで分かっているよと言わんばかりに、盲導犬をやり過ごしたシェパード
これらのワンちゃん達のエピソードは、以前にも本等でお話したのですでにご存知の方もいらっしゃると思います。
本日はさらに3つのエピソードをお話ししましょう。
1つ目はバタシードッグホームを訪ねた帰り、犬連れの方の多くいるバタシー公園に寄った折見た光景です。
小学校高学年くらいと思える少女が二人、それぞれの犬にボールを投げては取ってこさせていました。
一人はチワワを、もう一人はグレートデンを。
二人の連れている犬達の体格の違いは歴然。
しかし二人の様子から、それぞれの犬にしっかり服従訓練がはいっている事は見て取れました。
ご存知の様にグレートデンの大きさはハンパありません。
そのグレートデンも連れている女の子の体より大きいのに彼女は充分にコントロール出来ているのです。
その様子には本当に驚かされました。
次の話題は、街なかの犬のしつけ教室で見た光景です。
そのスクールでは攻撃性のある犬を、口輪をする事により安全を保ちながら、クラスに参加させていたのです。
日本では、口輪をした犬を連れている飼い主さんを外でほぼ見かけることはありません。
多分飼い主さんも、口輪姿の犬を見られるのを嫌がっているからなのでしょうか。
この辺は英国人と日本人の大きな違いでしょう。
英国人トレーナーは、この様な攻撃性のある犬であっても口輪をつけスクールに参加させ、人と犬の輪に入れることにより、その攻撃性も緩和すると考えます。外にもどんどん連れ出す必要があるとも言います。
ですから、英国では口輪をつけた犬が堂々と散歩している姿を見かけます。
最後にクラフト展で見た光景をお話ししましょう。
何年か前の事ですが、私はバス停でクラフトの会場行きバスを待っていました。バス停はものすごい混みかたで、多くの人が犬連れでした。しかも小型犬よりも大型犬を連れている人の方が多いと言う有様でした。
こんな混み方なのに、犬の飼い主達はまったく何も気にもしていない様子で、笑いながらお喋りに興じていました。
暫くしてバスが来ました。
そして、乗り込みが始まると、まさに東京のラッシュアワーのそれと同じ様に、少しずつ列は前へ進んでバスへと乗り込んで行きました。
内心こんな状況下で犬達はちゃんと乗れているのか、飼い主はどう思っているのかと、ハラハラしていました。
乗ったら乗ったで、すし詰め状態です。
しかし後ろを振り向くと、私の後ろに並んでいた3頭のサルーキーを連れた女性がいました。
彼女達も乗り込めたのだなあと思いながら足元に目を移すと、ボーダーコリーがおとなしく座り、右手にはハスキーが立ったままじっとたたずんでいました。
この混んだバスの中で平気でいられる犬達に私は驚きを禁じ得ませんでした。
恐らく人間に交じって20頭以上の犬達がこのバスのなかに乗っているはずなのに、騒いだり吠えたりする犬は全くいなかったのです。
こんな光景を恐らく日本では目にすることはないでしょう。
以上、今回は英国で出会った素敵なワンちゃん達についての話しでした。
では、犬を愛する皆様にとって今年も良い年になります様に。